異学年交流(縦割り班活動)で子供が育つ
秋のはじまりを感じる青空が広がりました。その中、昼休みは全校生が縦割り班ごとに思いっきり遊びました。
ドッジボールをしたり、鬼ごっこをしたり、どの班も楽しそうです。4月に佐良土・湯津上・蛭田の3地区の小学校が統合したばかりですが、すっかりみんな一つになっています。
学校には年齢の異なる子供たちが集まっています。そこで、1年生から6年生の子供たちをすべて含んだグループ「縦割り班」をつくり、各班に分かれて様々な活動をしていく中で、学年間の横のつながりだけではなく、異学年間の縦のつながりを育んでいます。
子供たち同士の小さな社会の中で、大きい子供は小さな子供をいたわったり、守ってあげたりし、それに対し小さな子供は、大きな子供に感謝し憧れる、というような関係がゆっくりと育まれています。異学年交流活動を意図的に実施し、子供たちが、その活動をとおして社会性や人間関係を学べるよう努めていきます。
教室では、同じ年齢の子供たちが学び合っています。
3年生の算数科の授業ではこのように学び合っています。
今日の問題です。
一人で考え、次はグループで知恵を寄せ合います。
子供たちは、「35÷4=8あまり3」と式をたてて、答えを出します。
答えは「8きゃく」と答えるグループと「9きゃく」と答えるグループがあるのです。
どちらが正しい答えになるのでしょうか?
グループごとに話し合ったことを全体で共有します。
互いに考えを出し合うと、一つの答えが見えてきます。「あまり3」の「3」は・・・「3人あまっていること」つまり「3人すわれないんだね。」それでは、「その3人のためにいすが1きゃく必要だから・・・。」
子供たちは、式と答えの意味を式だけでなく、絵に表しながら突き詰めていくのです。その過程を参観していると、子供たちの思考力の素晴らしさ💮を感じ、わくわくします。
子供たちが主役で、授業者は子供たちの考えをつなぐ役。子供たちも集中しています。
集団の中での学びと遊びは、子供たち一人一人の「個」を伸ばします。それが学校が存在する意味なのだと思うのです。