にっこり 「見て見て」の理由

 授業中、休み時間の教室巡回をすると、子供たちによく「見て見て」と言われます。特に低学年の「見て見て」視線は熱く、その都度「すごい😲」「上手😊」と反応し、写真を撮っています。「ホームページにアップしますか?」とも聞かれます。高学年になると、特に反応がなく、冷静です。時折、静かにアピールするときがあります。

 さて、子供たちは、なぜ「みてみて」アピールをするのでしょうか?

 子どもが親に「見て見て!」とアピールするのには、ちゃんと理由があります。

 見て見てアピールをする理由その1「承認の欲求」です。

 自分が頑張ったことやよくできていることを認めてほしい、ほめてほしい、と思って親にアピールしたことがあるはずです。この場合、親から「よく頑張ったね!」「すごい!」「上手だね!」という言葉をもらうことが目的であり、しっかりほめてもらえると満足します。また、けがをしたときに傷を見せたがるのも、「痛かったね」と共感してなぐさめてほしい気持ちや、「よく泣かなかったね」と我慢した自分を認めてほしい気持ちが根底にあるのでしょう。

見て見てアピールをする理由その2「安全の欲求」です。
運動する場面などで「やるから見てて!」と言うのは、相手を信頼しているからこそ、安全を保証されたことにより思いきって取り組めるのです。この安全の保障は、子どもにとって何よりも心強いこと。「大人はただ見ているだけでも、これが重要」だそうです。「見て!」と言われたということは、子どもから信頼されている、認められていることの証なのです。

見て見てアピールをする理由その3「寂しさ・不安」
最近「忙しい」とか「下の子に手がかかる」などで自分に対する愛情が確認できないといったとき、その不安や寂しさから『見て見て』が続くパターンがあるそうです。この場合、どんなにその場で見てあげても、ほめてあげても、何度も同じことを繰り返すケースがあるのだそうです。なぜなら、子どもの目的は「ほめられること」ではなく、「自分のことを見てほしい、もっと自分にかまってほしい」ことだから。寂しさを埋めて心を満たしてあげるには、その場の対応だけでは不十分なのかもしれません。

 さて、今日の「見て見て」の場面をご紹介。

これは、「承認の欲求」でしょう。何度も二重跳びを見せてくれました。信頼されている証と光栄に思い、何枚も写真撮影をしました。みんなでなわとびが始まると、もうそれに夢中になっていました。

見てもらって安心して集団の中での活動ができているのでしょうか?

 昨日、本日の下野新聞に、本校児童の絵画、デザイン、版画作品の快挙が掲載されています。本日は、「特選」に選ばれた本人と指導者のコメントが掲載されています。素敵な素直な作品ですね。おめでとうございます。